謹賀新年2022

明けましておめでとうございます。皆さま、お正月はいかがお過ごしでしょうか。

私共の滋賀県北部では、年末の記録的な大雪で、雪かきに忙しいお正月になりました。

お客様やお取引様方々へは配送の遅延などでご迷惑をおかけしました。

一方で、大雪にも関わらず、社会のインフラを維持するため、配送や除雪、水道や電力、医療や福祉等でお仕事をされている方々には、いつも本当に頭が下がります。

毎年、雪が多い滋賀県北部地域ではございますが、今回は山間部の積雪が少なく、彦根市など普段それほど積雪が無い地域に多くの積雪があり除雪が追い付かず、全国のニュースでも取り上げられる程の大混乱となりました。

最近は50年に一度、100年に一度、と多くの記録的な災害ニュースが多くなり、気候が大きく変化してきている事を実感しております。

当たり前の事ですが、人は自然をコントロールする事は出来ません。

近年、自動車、電車、さらにはロケットなどの工業製品のおかげで、どこでも自由に出かける事が出来るようになり、エアコンや冷蔵庫など便利な家電製品などのおかげで、夏でも冷たい風に当たりながら冷たいアイスを食べ、快適に家の中で過ごす事が出来るようになりました。そんな生活に慣れてしまうと、どこか自然をコントロールしたような錯覚になり、悲しいかな、災害を通して自然の偉大さを知る世の中になってしまったと感じています。


とある鍼灸院の先生から頂いた年賀状にヒポクラテスの言葉を引用されていました。

人は自然から離れる程、病気に近づく

ヒポクラテス

最近は、鍼と灸が「鍼灸」とセットで使われる言葉になったように鍼と灸に同じイメージを持たれる事が多いのですが、作り手の私達の立場から申し上げますと、

鍼は工業製品で、灸は農業(自然)製品 です。

最近は、魚が切り身で海を泳いでいると思っている子供がいる、という驚くような話も耳にしますが、食品も工業製品のようになり、自然の恵みを頂いているという機会が減っているようにも感じます。

鍼灸院で治療を受けられる方が、自然を感じて頂く絶好の機会が「お灸」だと想います。

それ故に、お灸やよもぎを使って出来る事を改めて考え、今年も引き続き、自然に抗うことなく、自然の恵みをお借りしながら、自然と共に豊かな社会を作るお手伝いが出来るように精進して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

2022年が皆さまにとって幸多き年でありますように。