謹賀新年2023

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか。

新年になると多く見かける言葉。「夢」

ふと、昔の人の年末年始の暮らしを想像していたら、こんな事を想いました。

「100年前の人々が夢に描いた生活を、今、私達は、させて頂いている。」と。

100年前、200年前の人たちが夢に描いた「戦争の無い社会」や「便利な冷蔵庫や洗濯機に囲まれた生活」や「瞬時に相手に届けられる手紙(現代のLINEやメール)」や「どこでも短時間で行ける飛行機や新幹線や自動車」や「いつどこでもお腹いっぱい食べられる環境」などなど数えきれないほど多くの過去の人々の夢を、私達はすでに手にしています。(日本においてや、自分の周りの環境の範囲でのお話ですいません。違う環境の国や人々がおられるのは承知しております。)それでもなお、「自分は恵まれていない」と他人を羨ましく感じたり、運動不足が引き起こす病気などに苦しんだり、と人の悩みはつきず、もっとイイ車に乗りたい、もっと贅沢な暮らしがしたいと、人の欲望もつきません。

去年も「ロシアのウクライナ侵攻」や、引き続きの「コロナ禍」、「経済や政治の問題」など、色々とありました。どれもこれも、「外に幸せや解決を求めすぎている」現代人の気持ちの表れかと想います。

「根本を見直す」「真の原因を見つける」「その人自身の問題だと気付かせる」そのように内面に目を向けるような機会を与えられる鍼灸師や治療家、東洋医学や東洋思想の関係者様の社会への役割は益々必要になってくるだろうと感じています。

「足るを知る」

「内面を磨く」

現代社会において、すごく重要な言葉なのかなと感じています。

「成長(拡大)すれば解決する」「誰か(何か)に解決してもらう」

ではなく

「足るを知る」「なるべく自分で解決する(責任を持つ)」

社会全体がそのような”姿勢”になるよう、東洋医学に関わる一人として、自分自身の生活においても忘れずに精進したいと思います。

どうぞ今年も引き続きよろしくお願いいたします。

株式会社小林老舗・7代目・小林雅弘